台湾歴史
16世紀、ポルトガルの航海者が、台湾を「Formosa」(フォルモサ)と呼び、このときから「美しい島」の印象が確立しました。
台湾には多くの伝統的観念、文化習俗、宗教信仰があり、独特の風俗が生み出され、社会的に暗黙の了解が形成されています。人間関係、宗教、仕事、民族性などにおいて、台湾と他国の文化的な違いを見出すことができ、台湾人の特性やおもしろさが存分に表れています。
台湾人のもてなし好きや情熱は、外国人の台湾に対する第一印象です。通常、台湾人は、客を盛大にもてなすのが好きで、特に食事の際には、豊富で多様なもてなしがあります。中でも、有名なのは、「カンパイ」の文化で、よく外国人が辟易させられています。逆に、一般家庭に招かれた場合は、事前に約束していた場合を除き、食べ物を持参して訪れると、招待者の顔をつぶすことになりかねません。
台湾には、廟が非常に多く、有名な廟に行くと、中は群集で溢れ、多くの人々がおみくじを引いています。それぞれの宗教に、神と交流する方法があり、おみくじは台湾人が神と交流する主な方法です。生活で発生したどんな些細な事柄でも、おみくじで質問するテーマになります。信者であってもなくても、おみくじは国民にとって、一種の安心になっているのです。
台湾に来たことがある人は、よく観察すると、ホテルや病院のエレベータに4階のボタンがないことに気づきます。4階は消えてしまったのでしょうか?もちろんそうではなく、台湾人の伝統的な観念によるものです。中国人の観念では、「四」の発音は「死」の音に似ているので、昔から四は不吉な数字とされており、年配の台湾人は特に気にします。そのため、生死を語ることがタブーになっている病院や、休息し安住するためのホテルでは、「四」は存在してはならないのです。
仕事の面では、台湾人は仕事に対して非常に真面目で、責任感があります。調査によれば、7割の台湾人が、休みの時間を犧牲にして仕事をしており、普通の人よりも10時間以上多く働いています。
西洋の国とは異なる生活態度にこだわり、「苦労して稼ぎ、一生懸命消費する」社会形態が形成されています。
小さな台湾は、2000万強の人口に、それぞれ異なる民族グループが、世代交替を繰り返す中、台湾特有の生活文化を発展させています。中には外国人が眉をひそめ、信じられないようなこともありますが、台湾民衆の活発な生命力を直接感じ取れることは否認できません。
参考文献:行政院青輔会青年旅遊ホームページ http://old.youthtravel.tw/0330.php